ビエントさんのたまたま偶然なんとなく見聞録

たまたま偶然出会いなんとなく気になった人(や物事)を記録しています。

私的世代別夢調査

夢調査を行っている。
調査なんて大それた言葉では、
少し適切ではないが。
個人的な趣味みたいなもんである。

テレビでこんなことを
聞いたのがきっかけでした。

その番組では、夢は、
白黒の人とカラーの人がいて
その差は年代にあり、
現在50歳以上の人は、白黒で
それより若い人たはちはカラー
になるのだと

その理由は、白黒テレビが、
カラーテレビに移行した年代が
影響していると考えられる
という内容だった。

色々な年齢の人に、聞いている。
「あなたの夢は、白黒ですか?カラーですか?」

私の調査では、
20代で白黒の人が1人だけいた。
その他は、みんなカラー。
私も、もちろんカラー。
50歳以降の人は、白黒と例外なく答える。

最近、89歳の初対面の
おじいちゃんと話す機会があった。
優しく、穏やかで紳士的な素敵な
おじいちゃんである。

「おじいちゃんの夢は、
白黒ですか、カラーですか?」
聞くとおじいちゃんはこう答えた。

近ごろは、夢に出てくる人は、
みーんな死んだ人ばっかりだ

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少し、お耳が遠いおじいちゃんは、
ソファーから立ち上がると
私にその日の新聞を手渡し

「この人も、仕事仲間だったんだ」
国鉄時代の知人のお悔やみ欄を見せてくれた。
時代を感じるシンプルな響きの名前に、
勤めていたときの肩書きや、
亡くなられた年齢などが記載されていた。

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夢を見る度に、
もう決して再会することのない
懐かしい人を思い出す
89歳の朝の目覚め

歳をとることの喜びと悲しみと切なさ
あらゆる感情と共にある
おじいちゃんの優しい顔。

私の祖父母も、日課
もはや趣味のように、
新聞のお悔やみ欄に知人を探す。

私が、SNSで知人の結婚や出産を知るように
一年に何度も出会うニュースなのだろう。

時間は、不可逆的で、一方通行なのだと
ふと、思いいたる。