ふわふわと出会える確率
多分生まれて始めて、
アフロに限りなく近いパーマの
おばちゃん二人に挟まれて2時間を過ごした。
新千歳から関空までのジェットスター。
これでもか!
というくらいにふわっふわパーマの
おばちゃん二人(たぶん他人同士)と隣になる。
今までの人生で、
こんなにふわふわな頭髪を間近で見たことがあっただろうか。しかも同時に2こも。
幸福感に包まれる。
窓際のふわふわは、ぽやーっとしている。
対して、通路側のふわふわは、
前の席の背もたれに頭を預けて寝ている。
どちらのふわふわも素敵で、見ていて飽きない。
いるところにはいるんだろうな。
ふわふわパーマのおばちゃんが。
でも、私の周りには、いないから
だからなかなか出会えないんだな。
ふわふわパーマ保護団体があれば加盟したい。
ふわふわパーマのおばちゃんに幸あれ。
憧れ
1月5日温泉に行きました。
脱衣場で服を脱いでいると、
ロッカーの向こうから、
お母さんと三歳くらいの女の子の声が。
「人にぶつかったら何て言うの?」
お母さんに、プリプリした声で言われた女の子は
「痛い」
と答えた。低い意志の強そうな声。
「違うでしょ!人にぶつかったら『ごめんなさい』でしょ!!」
「人にぶつかったら何て言うの?」
「痛い」
お母さん、さらに大きな声で繰り返す
「人にぶつかったら何て言うの?」
女の子もさらに大きな声で答える
「痛い!」
女の子かっこいい。
不思議な憧れを感じつつ、
まだまだ続く同じやりとりを聞きながら、浴場に向かった。